一般社団法人 日本インドア・グリーン協会
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植生誌
このコーナーは、(社)日本インドアグリーン協会員で東京グリーンサービス事業協同組合理事長の田中耕次氏が、熱帯・亜熱帯を巡り執筆された『熱帯植物巡礼』−室内植物の原産地を訪ねて−から抜粋したものです。
植生誌バックナンバー
■第三回 スリランカ(5)「世界最大の種子」
 大木の日陰には世界最大の種子で名高いオオミヤシの樹が並木として植えられている。別名フタゴヤシ、ウミヤシともいい、セ−シェル諸島のプララン(Praslin)島、キュリューズ(Curieuse)島の固有種である。フランス人が最初モルディブの海岸でこの種子を拾い、永いこと原産地がモルディブであると思われ、学名もLodoicea maldivicaとなり、モルディブ産を意味する名が付けられた経緯がある。また、最初に拾ったフランス人は原植物が解らず、海から来たヤシという意味で「ココ・ドゥ・メール」、つまりウミヤシと名づけたわけである。

このヤシは雌雄異株で完全な成木になるのに100年以上を要し、果実は受粉して八から10年で熟すといわれ、核は2個の楕円体が連結した形をしており、好色的置物として珍重されたりしているが、現地では器としても利用されている。種子の周囲は90cm、重さ30kgに達し、1個の種子としては最大でギネスブックにも載っている。ここでは雌雄交互に植えられ、雌株は多いものでは十数個の実をつけている。果実は1つの木で大小があり、年ごとに成ったものでも大きさが変わる。
1個づつ番号が打たれているのは、盗難除けというわけでなく、おそらく受粉した年月や成長の度合いを調べるための研究標示となっているのであろう

つづく

オオミヤシの樹
オオミヤシの樹

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