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■第四回 ニュージーランド(1)
ニュージーランドは日本から東南に約9000q、南北2島を中心としてスチュアート島やその周辺の島々からなり、面積は26万8676km2(日本の0.71倍)、人口は約350万人である。人口構成はヨーロッパ人86%、マオリ人9.2%、サモア人0.9%、中国人0.5%、その他3.3%となっている。人口密度は一km2当たり約12人である。17世紀にオランダ人タスマンがこの地に上陸し、オランダの地方名Nieuw
Zeeland(新しい海の土地)と名づけ、後にイギリスの植民地になるにつれて、これが英語化してNew Zeelandとなった。
11月5日、現地時間午前8時15分、クライストチャーナ着。成田から11時間強のフライトであった。
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空港は市内中心部より東に10q離れている。貸切りバスに早々に乗り込む。車窓で見るイギリス風の住宅街の庭は今が花盛り、世界中から集められ植えられている花木はまるで花束や盛花の世界であり、この国の個性や特徴などはまったく感じられない。色とりどりの花、シルバーや黄色、赤色、カラーリーフと呼ばれる広葉樹やコニファーがカクテルされて植えられている。色彩学やデザイン学の観点から見れば、まあ、これはこれでよいのだろう。
シャクナゲ、エクスパリー・アザレア、ライラック、ウツギ(各種)、アイリス、オダマキが所狭しと咲いている。表通りに面した庭は全体の3分の1程度の面積で裏庭は広く、草花、花木の他に野菜なども育てている。また景観上、洗濯物などはすべて裏庭に干され、日本のようにどこでも洗濯物や布団を干している光景は探してもない。聞くところによると、年に1度ガーデニングのコンテストがあり、上位入賞者には賞金や表彰状も出るとか。しかし1年間はその美観を保つ義務も課せられるとのことである。 |
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